心理カウンセラーはアナログ

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傾聴を勉強しようという人へ①

数ヶ月前、心理カウンセラーのレベルについて書いた記事があったのですが、

 

若干抽象的だったので、

今日はどれくらいトレーニングしたらボランティアレベルからステップを経て、就職できるレベルになるのか?

の話をしたいと思います。

 

というのも、

「傾聴やったことあるよ」

「傾聴やってみたいんだよね」

という話と、カウンセラーとして必要な傾聴の到達点には大きな開きがあるなあーと感じる機会が最近あったからです。

 

産業場面では、「ボクも管理職研修で傾聴ってやつを習ってきたからさぁ」っておじさまに言われることがけっこうあります。

いわゆるマネージャーとしての態度・スキルを養成する目的の研修ではせいぜい傾聴の部分は3時間というところでしょうか。

これで、「できる」とか「わかる」とか思ってる人はいないとは思うのですが、

なんかたまに勘違いもかんじます。

あーハイハイ、要するに黙って聞けばいいんでしょ的な。

 

こういう人が、

あるいはこういう「ボク傾聴習ってきたから、話聴いてあげるね!」な勘違いの上司に話してみて、余計モヤっとした人が、

「傾聴なんて役に立たない!」と言っちゃったりするのはとても残念ですが、

現実よく起こってることのようですよね。

 

また、社協などの第三セクターでやっているお安い傾聴講座。

価格が安いからダメってことではなく、合計トレーニング時間がどれくらい取られているかで、

できるようになることって当然変わってきます。

公共の場所でやっている傾聴講座は、だいたいボランティア養成を目的にしているものです。

2時間程度を5、6日、あるいは6時間×2日など、

10~12時間程度で教えてくれるものが多いですね。

これも中身を、よく見てほしいのですがだいたい、レクチャー部分も合わせて合計が12時間なので、

実習時間は3分の2もなさそうだったりします。

つまり本当に傾聴実習をするのは多くて8時間とかかな?

これだと、到達点は

「傾聴とはどういうものかがなんとなくわかって、相手の話を受容的に聴こうという姿勢が身につく」

というところです。

正確には、相手の話がちゃんと理解できるほどの「傾聴」ではないってことね。

 

いろいろな専門学校やら、各種団体のやっている心理カウンセリング講座でも、

実習数がどれだけ確保されているのか、

これは勉強を始める際に特に重視すべき項目です。

でも、欲張っていろんな心理技法をつまみ食いして、実習数に足し込ん出る学校もあるからね。

それだと、どういうのがあるかはわかっても、一つを身に付けるってことにはとてもならないんだけど。

 

通信で取れるカウンセリング的資格も、よく中身をみてくださいね。

実習部分はスクーリングだったら、時間数を確認してください。

 

個人的には、傾聴レベルの次の基準は実習数80時間だと思います。

産業カウンセラーの養成講座は、わたしの時代(2000年ごろ)でもこれくらいは確保されていました。

当時の団体としても、今も含めて、ダントツのトレーニング時間です。

だから選んだようなもんです。

 

それだけやって、ようやく7割くらいの人が、人の話をある程度「正確に」聴けるようになる。

ある程度ってどれくらいなのかは、細かくはまちまちですが、

わたしが10年くらい指導をしてきての感触は、

15分くらいの話を正確に聴けるようになってるレベル、ですね。

↑これがどれだけ大変か、話を聴くってどういうことか、多くの人はあまりわかってないとすると非常に伝わりづらいかなと思いつつ、書いています。

 

で、ここでもうまとめをしちゃいます。

傾聴レベルと、修行時間と、危機管理力(後述)の目安。

 

1.

実習数10時間程度、傾聴ボランティアレベル。人の話を受容的に聴ける。内容はさほど理解せずとも話の邪魔はしない。「聴いてくれていい人ね」と信頼される。

危機対応力はゼロ。

 

2.

実習数80時間程度、初級カウンセラーレベル。15分程度で語られた内容はほぼ正確に聴ける。鏡のように聴くことができるので、相手の頭の中は整理される。ただし初対面の相手や、苦手分野の話はお互い消化不良になることも多い。

危機対応力1。必要性がわかってる。

 

3.

実習数及びケース数合計250時間程度、中級カウンセラーレベル。40分から60分、語られた内容の大事なポイントを重点的に聴ける。結果として話が整理されるため、クライアントの行動上の迷いが晴れて、次の一歩を踏み出す勇気につなげられる。

危機対応力3から5。困った時の対応策を知っている。

 

4.

ケース数、指導数合計1000時間程度。ベテランレベル。時間内に語られた内容以外に、クライアント観察で得られた情報も含めて問題の見立て、解決のための介入ができる。クライアントの価値観を変えるくらいの心理的成長を促進できる。

危機対応力10。ほとんどのリスクは最初から負わない。

 

 

上でいう3とか4とかの実習数・ケース数は目安ですね。

本来は、初級つまり80時間くらいやった時点で自分の課題がわかるようになるはずなので、

課題を効率的にクリアする人と、現状維持、あるいは退化しちゃう人が出てきまして、

時間をかけたらかけただけ上達するってもんでもなくなる。

 

カウンセラーとして就職できるレベルは、

だいたい3くらいです。

シニア産業カウンセラーも、これくらいで合格します。

効率が良くなくても、一応それだけ時間をかければ、多くの人はできるようになるので、

今やってる最中の人は頑張りましょう~。

 

 

ボランティアであろうと人の話を真剣に聴くことには、リスクがあります。

それを教えてもらったり、考えたりする機会がないと、

モチベーションは保てないし下手すると自分がつぶれちゃうことにもつながります。

実習時間とケース時間がある程度あれば、危機対応も少しずつできるようになってきます。

次回、人の話を聴くことのリスク管理の話をします。