心理カウンセラーはアナログ

資格を取ったばかりの人が、プロの心理カウンセラーになるには、そして真にクライアントのためになる心理カウンセラーとは、を考えるブログです。

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目の前の人の「コア」を見つける技術

邪魔しないでついていく、というだけの技術 この記事の続きです。

 

応答力の次に、大事になるのが「見立て」の力です。

 

まずね、応答力ができてきたときに、
でもクライアントの内面で起こっている変化が、
カウンセラーにとってはっきりと理解できない状態、
これはわたしはつまんないんですよね。
 

実は、ここに分かれ目があるみたいで、

クライアントが最初どういう状態だったのが、

こういう変化が起こってこうなった、

ということが明確にわかることに喜びを感じるカウンセラーと、

そこじゃないところにモチベーションがあるから

別にわかんなくてもいいっていうカウンセラーがいます。

後者は恐らく、セラピスト気質の人が多いです。

 


モチベーションとか、
自分のカウンセラーとしての存在意義ですね。


わかるわかんないっていう以外に、

自分の役割をどうとらえているか、です。

要は、やってることに自信が持てれば、

わかるっていうことは必須でなくなる。

 

それから、求められる見立ての技術の高さは

どういう現場でカウンセリングを提供するかによります。

 

見立てが必ず必要になるのはトリアージが重要な場合。

リスクの可能性は最低限、

見立てられないと一人で仕事を任せるのは怖いです。
 

まあ、
実際は100パーセント理解するのは無理ですし

どんな現場でもリスクをゼロにはできないので、

この考え方でも正解はありません。

訴えられた時、何かあった時の想定をしっかりして免責を用意することは、

自分で仕事している方には最低限の義務として、

それ以上のことは、
本人の「知りたい」欲求による、
というところかなと最近では思っています。


 
ただ、リスクマネジメントを超えて、

人を深く理解できたほうがこの仕事はおもしろい。

と個人的には感じていますし、

わたしと同じ嗜好性の方にはどこまでもお付き合いして

一人一人の方のど真ん中の部分まで見せてもらえるような関わり方を

一緒に磨いていきたいと思っています。

 

あなたに必要なものは技術か姿勢か?
 
 

邪魔しないでついていく、というだけの技術

カウンセラーの技術にはいろんなレベル感があるわけですが、
まず基本として、
クライアントの「自己との対話」を邪魔しない、
ということは当たり前のようでいてとても重要になるわけです。

クライアント健康度が高ければ、
邪魔さえせず、
表現された言葉の中で大事なところを繰り返すだけで、
本人が自己洞察を深めて必要な変容に至る。

このことを知っていればそれだけで、
カウンセラーはクライアントの内面で何が起こっているのか
そんなにわかっていなくても、
必要な役割は果たせます。

「ただ、邪魔しない」っていうのも場面によってはすごく高度です。
だって存在してるのに「邪魔しない」んですよ。
ジャッジされてると感じたら、
クライアントは自分を表現できなくなるわけですから、
カウンセラーはピュアでありながら、
相手の状態に柔軟ていう必要がある。

カウンセラーの、小さな頷きや口癖だって、
場合によってはとっても邪魔になります。
そして、話した内容への勝手な解釈や、
大事じゃないところに注目されるような違和感も、
すごく邪魔になったりします。

まず、その人の前で何をしゃべっても大丈夫という信頼関係が、
なかなかに繊細なものでしてね。
だいたい、普通は少しずつ信頼を試しながら、
話す側も言葉を選ぶわけです。
そうしながら徐々に、自分の内面に集中していくので、
うっかりしたことを言うとすぐ、信頼関係は壊れて、
また作り直しです。

そして実際は、何もせずに聴いてるだけ、
ついていくだけでクライアントが
この、高度に集中した自己対話状態に入っていくことはあまりないので、
カウンセラーがなんらかの投げかけをすることが重要になります。
促進の技術ですね。

ということで、
現場で必要になるのはまず、邪魔しない技術と促進の技術、
つまり「応答力」といえます。

2017年シニア産業カウンセラー試験、合格のお知らせが来ました♪

みなさまあけましておめでとうございます。

年明けに、発表があったようですね。

試験対策を一緒にがんばられた方から「合格✨」のお知らせが来ました。

やったー! おめでとうございまーす^^

この方からは、

受験の時点で感想をいただいていたのでここにアップします。

 

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逐語記録のご指導ありがとございました。 きめ細かく見ていただいたので、一つ々の応答を振り返り、ケース全体の見直しができました。わたくしにとっては、シニア試験合格のためというだけでなく、クライアントとカウンセラーの関係性が及ぼす影響や見立てについても、改めて考える機会となったことが、大変、有意義でした。 シニア試験の点からは、「クライアントの変化」を紙面で表現していくことが、いかに重要かを教えていただきました。カウンセラーの応答がどうクライアントの変化に結びついたのか、沈黙や笑いをどう捉えているのか等々、当初、自分で作成したものではシニアのレベルには至らないことが理解でき反省しました。 やはり、指導経験の豊富な方に、ご指導いただくことで、自分自身のカウンセリング力の向上にもつながるのではないかと思います。 ありがとうございました。

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見立てと、クライアントの変化を、

具体的に表現することが求められているっていうことですね。

口述試験だったらその場で振り返りとしてシンプルに言葉にすること、

逐語試験だったら、相応の表現で文章にすること。

これができてこそ、

カウンセラーとして「再現力がある」という評価になります。

 

合格された皆さん、

改めて、本当におめでとうございます!

たくさんのクライアントさんとの出会いがありますように。

 

 

 

「要約が壊滅的にヘタである」

要約がヘタ、というのはなかなか自覚ができないことだと思います。

面と向かってヘタですね、とはなかなか言われない。

わたしも生徒さんたちに言いません。

 

でもずっと勉強をしていくとある時、気づく日がきたりします。

どこかの厳しいフィードバックをきっかけに、

今まで遠慮がちに言われてきたことの意味が具体的にわかってくる、とか。

 

今朝、個人レッスンをした方は、

実は要約が壊滅的にヘタであるということに気づいたということで

強化レッスン希望でした。

 

要約とは、

クライアントが話したことを短くまとめることですが、

話を部分的にきいて、自分の解釈を足してまとめてしまうくせがついていると、

正確さがまちまちになります。
話している方は、きちんと伝わっていない、と感じ、
何度も訂正すると、本当に話したいことまでたどり着かず、時間を無駄にしたり、最終的には信頼関係に影響します。

 

応答のために言葉を選ぶときの注意力が弱いと、

主語は合ってるけど述語が違ってて、

意味が反対になっちゃってるとか、、、

ときどきでもそういうのがあると、なかなか壊滅的です。

 

どこをきいててどこを忘れちゃうのか、

どこで気が抜けて解釈を挟んじゃうのかは、

短い話を要約してすぐに振り返ることでわかってきます。

今日の方は5分を3回やりました。

人によってはそれでも長いので、2分とか3分からトライしてみてもいいと思います。

 

気が抜けるのは、

「さっきの言葉なんだっけ、重要だったような、、、なんだっけなんだっけ」のような自分の頭の声と、

クライアントの話の断片から「なるほどお母さんが心配性ね~、きっとこうでこうでこんな感じなんだろうな」と思い起こさせるような想像に意識を取られるからであることが多いです。

 

これは、どっちも重要なのでゼロにはしなくていいんですが、

そこに意識を使いながらも、

耳からの情報を正確にインプットすることにも継続して注意が必要です。

 

注意力の分散のさせかたは、慣れなので、

年齢に関係なく鍛えられるところです。

練習あるのみ^^

 

自分の聴くチカラはどれくらいかなあ、と思われた方は、

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傾聴を勉強しようという人へ③ いい人であらねばならない

昨日の続きです。傾聴を勉強しようという人へ②

心理および対人援助職を志すみなさんにおかれましては

わたしが今まで出会った中では割と・・・多かったですが、

大変ドライな言い方をしますと「ありがとうって言われたい」というメンタリティの人は、

プロとしてはけっこうリスキーかと思います。

 

あれですねそもそもの自己肯定感。ありがとうって言われたい人は、低いです。

自分のためより他人のため。

春、わたしは久しぶりに師匠と呼びたい方に出会いましたが師匠の言葉では「菩薩病」。

 

前回の記事で、いい人は我慢を貯めやすいということをちらっと書きましたが、

自分の気持ちを抑えるくらいならまだいいほうだと思います。

 

相手の話をきく、って、それによって目に見えて何かが起こるわけではないじゃないですか。

でも実際は、身を入れてきけば、共感してきけば、

本当にそれだけで相手に大きく影響を及ぼすものなのです。

 

このことを正しく認識しないと、

自分が何ができているのか手応えがないので、

きけばきくほど「わたしはなんの役にも立てない」という感覚が強くなり自信をなくす、

という逆転現象が起こったりします。

 

そもそも、いい人でありたいというアイデンティティと、

職業を直接結びつけている状態はそれだけで危険です。

ずっといい人でいるなんて無理だし、

人とかかわる仕事では、いろんな揺らぎが起こって当たり前ですから。

 

一応、心理職を目指す人は、理想の自分と現実の自分のギャップに折り合いをつける方法をある程度わかってからプロになります。一応ね。

だから曲がりなりにも、現場でクライアントに関わる時は、自己一致した状態を維持できる。

それが仕事の一部であることを知っています。

 

看護師さんや医師も、知識レベルでは知ってるはず。

自分を客観視できないと、相手(患者さんね)の命に関わるもん。

 

でも、福祉職の人は、

どのひとにきいてもそのトレーニングカリキュラムのなかに、

この辺りに該当しそうなものがないのよね。

だから自力で何とかしてるか、ほんとに身も心も削ってるんじゃないかと思う。

 

ある意味、軟弱な心理の人に比べてめっちゃタフな人もいるもんね。カッコイイです。

けどまあみんながみんなタフじゃないし、
仕事なんだからすり減らないようにやれたほうがいいし、

後輩を育てる時とかもね、心理屋の知恵も使ってほしいと思うのです。

 

傾聴を勉強しようという人へ② 話を聴くリスク

だいぶ前に書いた記事の続きです。傾聴を勉強しようという人へ①


今年は、地域活動でケアマネさんやリハビリ職の方々と仲良くする機会が増えまして。

「こころの健康」というテーマで知り合ったこともあり、

介護等の現場で対人援助をすごくする前線のみなさんがいろいろ相談してくださって、

こちらも興味を持って状況をきいたりしています。

 

クライアントさん(福祉業界のみなさんは「利用者さん」ておっしゃる)の話をきいててつらくなるとか、

イラっとするとか、どうしていいか迷う、という話はどこでもあるようで、、、

 

とにかく「話を聴く」技術や「援助者の心を守る」考え方がある、ていうこと自体を、

すごく専門の研修を積まれている方でもご存知なかったりして驚愕しています。

この心理の世界の膨大な研究や実践の結果をさ、一番使うべき人たちに使ってもらわないでどうするの??

 

家族や友達の話をきくのには、別に専門知識はいらないです。

(事情があって負担が大きい場合は別)

でも、援助の仕事で人の話をきくなら、そのカリキュラムの中にせめて、

傾聴技術の基本があるべきじゃないのかなーと思って十数年。

こっちに関しては、世の中はそう早くは変わっていかないようですよね。

福祉業界の人はみんな、ほんとにこころ優しいからなんとかやっているけど、

それって逆にリスクがあると思うのです。

背負いすぎたら、つぶれるもんね?

 

心理職を目指そうとしたら最初に習うことですよ!

自分の気持ちと、相手の気持ちの線引き。

同情と共感の違い。

相手の感情に巻き込まれずに話を聴くこと。

 

もちろん、それが身につくにはそれなりにトレーニング時間が必要で、

プロとしてやってたって、どの話でも楽々きけるってわけでもない人もいますが、

それでも「あ、いかんいかん、今巻き込まれそうだった! 戻ってこなきゃ」って、

戻れるところがある。

あるいは、「あのクライアントさんと話してるとちょっと自分が揺れちゃうんです」

って、前もってSVに相談するとか、

何らかの対策をすべきである、ってことはわかるわけです。

 

あとやっぱり、

「最近ちょっと人の話きいて怒りっぽくなってるわー。疲れてんなー。

よしこんな時は気持ちの切り替えしよ」

って、ストレス自体のマネジメント知識があることもね、仕事を続ける上では大事ですよね。

 

同じことは、

傾聴ボランティアさんにも言えてね、

普通のいい人は自覚の有無と関係なく、我慢を貯めちゃうところがある。

傾聴を、一歩だけならって、そのマインドに忠実であろうとするのがもしかしたら一番リスクがあるかもしれない。

 

本当に人のためになる話のききかた、だったり、

仕事としてやるのであれば大切なことはもう一つあるのね。

 

次に続く。

 

2017年シニア産業カウンセラー試験、お疲れ様でした

11/1112、シニア産業カウンセラー試験試験でした。

ちなみに最近、公認心理師の試験情報を交換する等で仲良くなっているグループで知りましたが、

同じ週末が臨床心理士の二次試験でもあったそうですね!

口述試験はわたしは、
資格取得後のモチベーションが上がるのでわりと好きです。

受験された皆さん、お疲れ様でした。

 

個人レッスンやオンラインクラスにいらしていただいている方から、

シニアの口述試験の様子や、受けた質問を教えていただきました。

以下に転載します。

 

試験時間は115分ずつ

面接官2名、受験者1名の質疑応答

私の部屋の面接官は男性2名(いずれも50代位)でしたが、面接官が男女ペアの部屋もあるようでした。

 

【質問内容】

・なぜ産業カウンセラーを取得しようと思ったのか

・シニア講座の中で印象に残っていること、その理由

・シニア講座の中での自身の苦手分野

・これから学びたい技法

・シニアの勉強が仕事の中でどう活かされているか

・自分はカウンセラーに向いていると思うか、またその理由

・カウンセラーとしての自分の課題

・シニアの勉強をボランティア活動などで活かしていることはないか

・(事前提出している書類の中からの質問)ミドル、シニアのキャリア支援研修を受けているとのことだが、仕事上でミドル、シニアの支援をする場合特に心がけていることはあるか、またその理由

・スーパーバイズは受けているか、またその中での気づき

・将来的に産業カウンセラー協会での活動は何か考えているか

 

【他の受験者から聞いた上記以外の質問】

・シニアを取得してどのように仕事で活かしたいか

・倫理綱領で1番大切にしていること

・シニア講座以外でカウンセリングに関するどんな本を読んでいるか

 

以上です。昨年もでしたが、事前に提出した書類の中から「資格を仕事でどう活かしているのか(いきたいのか)」「常に学び続けているかの確認と、その中での気づき、得たこと」が中心といった印象でした。

 

自分の提出した書類を念のためコピーし手元に持っておくと、質問の予測が立てやすいかと思いました。

 

去年受けたので一応コピーをとっていましたが、1度答えたことに対し「それはなぜか」という深堀があるので、そこまで考えておかないと、結局表面的なことしか答えられないと思います。

 

 

素晴らしく詳細な情報をありがとうございます!

「それはなぜか」

自分の方向性を考える上でも、常に頭に置いときたい質問ですね。

 

また一方で、

自分のやりたいことをいつもいつも考えていると、

よくぞきいてくれました! というスイッチが入って熱意を持って語りたくなる質問かもしれません。

わたしは、もう10年くらい経ってますけど、

三つくらいしか質問された記憶がないんです。よほどしゃべったのでしょう。

 

カウンセラー試験だけじゃなく、

普通のプレゼンでも、もしかしたら日々の面接の仕事やちょっとした講演でしゃべるとかでも、

同じだと思うのですが、

「自分の持ち味」を理解しておくとすごくいいなあと思います。

内容の意味でも、表現も、どちらもです。

 

自分のいいところが出せて、

それが求められているものに自然に一致しているととてもいいわけですよね。

まさに、自己理解と他者理解です。

 

傾聴技法の個人レッスンだけじゃなく、

口述試験対策もやろうかな??

ご希望あったら、トップページ上部のサイトよりご連絡くださいね。
 

 

臨床心理士試験についてはこちらのブログが詳しかったです。
hirominobenkyobeya.air-nifty.com最新記事は、口述試験の話題でした。

共通して言えることは、技術・知識もそうですが、

社会性がとても重視される資格という点だと思います。

公認心理師は、、、

全部マークシートらしいですが、どうなるでしょうか(≧▽≦)

 

シニアの逐語試験は次年度までのようなので、

その後は公認心理師関係の情報発信ができるといいかもしれませんね。