心理カウンセラーはアナログ

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邪魔しないでついていく、というだけの技術

カウンセラーの技術にはいろんなレベル感があるわけですが、
まず基本として、
クライアントの「自己との対話」を邪魔しない、
ということは当たり前のようでいてとても重要になるわけです。

クライアント健康度が高ければ、
邪魔さえせず、
表現された言葉の中で大事なところを繰り返すだけで、
本人が自己洞察を深めて必要な変容に至る。

このことを知っていればそれだけで、
カウンセラーはクライアントの内面で何が起こっているのか
そんなにわかっていなくても、
必要な役割は果たせます。

「ただ、邪魔しない」っていうのも場面によってはすごく高度です。
だって存在してるのに「邪魔しない」んですよ。
ジャッジされてると感じたら、
クライアントは自分を表現できなくなるわけですから、
カウンセラーはピュアでありながら、
相手の状態に柔軟ていう必要がある。

カウンセラーの、小さな頷きや口癖だって、
場合によってはとっても邪魔になります。
そして、話した内容への勝手な解釈や、
大事じゃないところに注目されるような違和感も、
すごく邪魔になったりします。

まず、その人の前で何をしゃべっても大丈夫という信頼関係が、
なかなかに繊細なものでしてね。
だいたい、普通は少しずつ信頼を試しながら、
話す側も言葉を選ぶわけです。
そうしながら徐々に、自分の内面に集中していくので、
うっかりしたことを言うとすぐ、信頼関係は壊れて、
また作り直しです。

そして実際は、何もせずに聴いてるだけ、
ついていくだけでクライアントが
この、高度に集中した自己対話状態に入っていくことはあまりないので、
カウンセラーがなんらかの投げかけをすることが重要になります。
促進の技術ですね。

ということで、
現場で必要になるのはまず、邪魔しない技術と促進の技術、
つまり「応答力」といえます。