心理カウンセラーはアナログ

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前回、クライアントの依存について触れました。
「正しい」カウンセラーであれば、クライアントに依存させることを避けるでしょう。
 
けれど、誰でも最初から自立して、自分で考えることができるのであればカウンセラーは不要です。
カウンセラーという鏡を信頼し、頼っていただくことで、
結果的にクライアントが新しい自己発見をして成長すると考えると、
依存は「通過点」として大事な場合もあるように、最近では感じています。
 
さて、見立て力を身につけるための考え方を1から3まで書きましたが、
いろいろなケースでクライアントを理解し、見立てるためには、
カウンセラー側に人間的厚み、広い視野、感性、知識が必要になってくると思います。
 
広い視野とは、森を見て木を見て、偏りをとらえること。
すべての物事には、裏側から見た別の真実があります。誰かから見たら悪いことも、裏側から見ると誰かにとっての良いことになる。関わる人間が多ければ、それだけ見方があります。
一人の人の中でも、本人が表面上「困っていること」の根本にある本質を探っていくと、
その感情や価値観が自分自身を守るための選択であったということも多くありますね。
 
感性とは、感情そのものを感じることに加え、重さや広がりや深さを感じることです。
また、問題が客観的に理解できたとしても、
クライアント本人が腑に落ちる、気づくことでしか行動変容はありません。
この部分では、指摘するのではなく、どこに光を当てたらクライアントの視界が開けるのか、
そのタイミング、投げかける言葉の選択にも、感性が重要になるでしょう。
 
その他、努力で得られるものとして、人間理解のための知識は豊富にあるほど良いです。
親との関係や兄弟、幼少期からの大人との関わりや、学校や職場などのコミュニティが、
人間にどう影響しうるか。
たとえばこのあたりの基礎は人格心理学という理論で学びますが、
時代を超えて読み継がれている文学作品や映画などのほうが、人間理解が進んだりします。
 
わたしの場合は、マズローの欲求階層説を初めて知った時はけっこう感動しました(^^)
エリクソンの発達課題とか、アドラーの原因論と目的論とか、
知っていると、見立ての仮説の引き出しにはなります。
 
あとはよく言われることですが、
カウンセラーを目指す人はクライアント体験をたくさん積むと良いです。
自分の感情と価値観、
そして気づきによる自分の変化をしっかり客観視できるようになることで、他者理解も進みます。
 
自分の中の親との和解、自己受容は、多くのクライアントの共通課題です。
カウンセラー自身の中にもある課題です。
カウンセラーが自分の内的課題から目を背けると、他者援助は難しくなってきます。
 
逆を言うと、自分自身の課題にしっかり向き合った体験は、
よいカウンセラーになるための財産として蓄積されます。