心理カウンセラーはアナログ

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自分のカウンセリングはこれでいいのか?その1 -仕事が決まってから編

今日は、心理カウンセラーの仕事が決まってから編を書きます。

修行の甲斐あって、それなりにカウンセラーの役割と技術が身についてきたら、
ぽちぽちと仕事で、つまりお金をクライアントが払う状況でお話を聴く機会も出てきたりします。

そうでない人も一定数以上いるかと思うので、
「じゃあどれくらい技術が向上したらプロの現場に立てるの?」の話も改めてします。

プロの現場では、
とにかく初期は緊張して時間をまっとうするだけで精一杯ですが
少し慣れてくると今度は悩みまくる時期がやってきます。

自分のカウンセリングはこれでいいのか?


場数が足りないと、まず見立てまでいかないことが多いです。
信頼関係の構築とクライアントのガス抜きは重要なステップですから、
そこはとにかくがんばろうとするんですが、
当たり前ですがそれしか技術がないと、
自分が何を提供しているのかわからなくなります。

クライアントの健康度が高ければ、
信頼関係構築→ガス抜きだけで、
自分で解決方法を見つけ出せるまでに整理されることもわりと、あります。

そう考えると、技術力が低くても、
役に立てる機会自体は増やせるので、
自分への客観度が低ければ
仕事をしてるつもりになることもできると思います。

というのは辛口すぎる表現ですね。
おおらかで、その時間真剣であれば、
確かにカウンセラーとクライアントとの間に心理的接触が起こり、
「なんだかわからないけど」クライアントが元気になった⭐︎
ということは起こるのです。

そして、このカウンセラーの人間力
技術以上に価値があるという考え方もできると思います。

つまり、相当に自己客観レベルが高い場合も、
技術以外の影響力で大きな価値を生み出すことを選択しているケースもあります。
が、今回はそういう天然スピリチュアルなカウンセラーは置いておいて、
初心者で自信をなくすカウンセラーの話をしますね。

経験が少なくカウンセラーとしての軸が定まっていない場合、
「役に立ったのかもしれないけどクライアントの内面で何が変化したかわからない」
という経験が重なると不全感は高まります。

もちろん、
技術も共感力も低ければ課題が見つからない=見立てができないので、
カウンセリング自体が行き詰まったり、
解決とは別の方向に進んでしまったりという感触がわかるようになると
さらに、修行の必要を感じると思います。

アカデミックな世界では心理療法を実践する場合は
スーパーバイズは必須ということになっています。
でも、修行をがんばればがんばるほど
カウンセラーにはお金がないので、スーパーバイズは贅沢品です。

わたしは、たまたまベテランの先輩になんでも質問できる環境にありましたので
無償でスーパーバイズ的なこともしていただいてました。
環境は大事です。

とにかく、自分を客観視できる環境に身を置かなければ先はありません。
就職活動編で書いたように、いろいろな方法で仲間や、情報を得てくださいね。
そしてとにかく、たくさんのケースに溺れて、経験を増やしていかれることをお勧めします。

次は、どこまで磨けば自信がもてるか?
というところを追求したいと思います!